2020年4月になりました. みなさん,いかがお過ごしでしょうか. 世間は新型コロナウイルの影響で息苦しい生活が強いられております. 学校では卒業式や入学式の開催を自粛したり,企業では入社式を縮小,分散開催などをしているということも聞きました. 自分に関わることとしては,3月初旬に予定されていたイスラエルへの出張がキャンセルになり,その他歓送迎会がすべてキャンセルとなりました. お世話になった方や面倒を見ていた後輩たちが旅立っていくタイミングで,卒業式や送迎会など何かしらの締めの機会を用意しないと締まらないなと実感しております. しかし,各自が気を付けて行動し,感染を拡大させないように努めるしかありません. もうしばらく対策しながら生活しようと思います.
さて,今回は全く話が変わってしまうのですが,マイカーについてです. 去る,2019年12月下旬,私の愛用していた車VOLVO940が追突事故に遭い大破し,最終的に新しい車に乗り換えることとなったことについて書きたいと思います. もっと早く書こうと思っていたのですが,さまざまなやり取りや手続きが二転三転し,なかなかけりが付かなかったため3か月以上経ちますが,振り返ろうと思います.
事故の経緯
2019年12月下旬午後18時ごろに事故は起こりました.
年末の部屋の整理でいらなくなったものを実家に持って帰った時,実家の前に車を路駐しました.
用事を済ませ,リビングでコーヒーを飲んでいた時,「ドンガラガッシャン」ととてつもない衝撃音が聞こえてきました.
外に出ると,なんと路駐していたところに車がない.代わりに違う車が停まっている.
夜で暗かったせいもあり見えにくかったのですが,路駐していた場所から30m(公式記録は24m)ほど先に車がガードレールにめり込んでいました.
車が見えた瞬間ようやく事態が理解できました.路駐していた車に後ろから車が追突してきたのです.
幸い,加害者にもけがはなく事故でけが人は出ませんでした.
事故の原因は加害者のわき見運転.
買いたての車(中古のアストンマーティンDB9)のシートヒーターのボタンを探していたところ路駐していた車に気が付かずぶつかったとのことでした.
しかも,ブレーキを踏もうとしたときに間違えてアクセルを踏んだとのことでした.
なるほど,500馬力近くある車をアクセル全開でぶつけたから,VOLOVO940なんていうでかい車を30mもぶっ飛ばせるわけだ(なっとく!と素直に感心できませんが...).
当てられた私の車はというと,当てられた箇所(右後方面)が大きくへこでおり,またガードレールにぶつかった箇所(右前方面)はボコボコのバキバキ.
さらに後方のドア部分が縦横に「くの字」に曲がっていました.
要約すると超馬力の高級車がアクセル全開で私の車にぶつかりボコボコにされたということです.
車の大破した部分の画像
右側後部座席のドアあたりで縦横に曲がっている感じわかるでしょうか?
右側の運転手側ドア,右後部座席のドアはフレームが変形して開かなくなっていました.
車への補償
今回の事故は当然,相手が100%悪い事故なので,修理に時間はかかるかもしれないけど,最終的には車が復帰するか,あるいは修理不可能の場合は乗っていた車と同等以上のものを買えるだけの補償額が支払われると思っていました.
しかし,相手側の保険会社から伝えられたのは「修理するなら100万円」,「買い替えるなら50万円」補償するということでした.
いつもお世話になっているVOLVO専門店に車の状態を見てもらうと「修理するなら200万円~300万円は必要」.さらに「直らないぐらい傷んでいるため,修理に着手しても直るかわからない」と言われました.
こちらの被害と加害者側の保険が提示していた額があまりにも離れており,まったく理解できませんでした.
なぜこんなに補償額が低いかということについて,保険会社や専門店から話を聞いたり,自分でも調べたりしました.
すると,被害と提示された補償額に差があったのは,今回の事故で起こった車の破損が「全損」という扱いになったからでした.
全損とは
「全損」と聞いてもピンとこない人がほとんどだと思います.実際,私も初めて聞いた言葉でした.
Webで検索すると,保険会社などが「全損」について説明しているページが多く見られるので詳しく知りたい人は調べてみてください.
ここで簡単に説明すると「全損」には「物理的全損」と「経済的全損」というもがあります.
「物理的全損」とは,車が修理できないほどまで損害を受けてしまった状態を指します.
この場合,損害を受けた車の時価額が支払われます.
「経済的全損」とは,損害を受けた車の修理費用がその車の時価額を上回った場合,時価額までしか保険金が支払われないというものです.つまり,修理するぐらいなら同じ型の車を時価額で買ってくださいという考えです.
どっちにしても,加害者側の保険会社から被害者支払われる保険金は車の時価額が限度ということです.ちなみに車の時価額は有限会社オートガイドが発行する「自動車価格月報」というものに基づいて算定されることがほとんどだそうです.この算定は車の型によって一律に現在の参考時価額が掲載されているそうです.
この算定によってVOLVO940は現在53,6000円の価値と判断されました.
補償額を提示された後の判断
今回の補償額の提案には当然納得できませんが,裁判沙汰に持ち込んでもこれ以上の補償額は見込めないということで,支払われる保険金の範囲内で,修理して乗り続けるか,乗り換えるか考えました.
被害を受けたVOLVO940は1995年式,今年で25年目を迎えるクラシックな車でした.
カラーはターコイズブルーパールという色で,超絶たまにしか街角で見ないVOLOVO940の中でもかなり珍しい色で,まだ運転中に出会ったことのない色の車でした.
さらに7人乗り仕様という超絶無駄なオプションもついており,当時日本で100台も販売されていない車だそうです.
また,祖父から譲り受けた車ということもあり,自分だけでなく家族と相談しながら判断しました.
祖父からは修理して続けて乗ってほしいという要望があり,たいへん迷いましたが,専門店からは「修理しても安全性を担保できないほどの傷みである」ということを聞き,乗り換えることを決意しました.
次何に乗るのか
乗り換えることを決めた後はどの車を乗るかについて考えました.
お金をそんなに持っていないので,保険金の50万円に上乗せできても50万円(家族への借金込みで)と考えました.
合計100万円を予算として次に乗る車を考えました.
車種はやっぱりVOLVOが良いと考え,予算や仕様からV70という車種を選びました.
次の車をV70しようと考えていることを周囲に話すと,「その予算ならもっとコスパのいい車がある」とか「そのサイズの車はいらんやろ」というような趣旨のことをさんざん言われましたが,VOLVO940を乗っていたせいか,そのサイズ感,形状,デザインなどなど,私からするとV70しかないなという感じでした.(そもそも前からV70に乗ってみたいと思っていたということもありますが...)
そして,つい先日希望に当てはまる車が見つかり,専門店に次に乗るV70が届きました.最終的に諸費用込みの見積額が80万円ほどになり,専門店に保険会社と交渉してもらい70万円ほどまで補償してもらえることになしました.
そして本日,納車されました.
次に乗るのは2008年式シルバーのV70.内外ともに状態が良く,乗り心地も抜群です.
乗る機会がある可能性のある方々,楽しみにしておいてください.
最後に...
年末の事故がようやく片付きそうでほっとしています.
ここには書ききれませんでしたが,この事故の処理に3か月以上もかかっているのにはたくさんの理由があります.
また,私と直接会う機会があった際には,いろいろ聞いてみてください.
事故の処理の間にお世話になったたくさんの方々にお礼申し上げます.
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